CASE 2
タイ 保冷トラック消費燃料削減
物流と供給プロセス(サプライチェーン)における遮熱塗料の用途について
2010年5月
温暖な国での物流及びサプライ・チェーン産業は、その天候のために特有の課題に直面している。これらの課題は地球温暖化により毎年増大している。
ここではプラネットスープラがどれだけ車両を涼しく保つのか、また、庫内にある製品の安全性を保持しつつ電気代と燃料代を削減するのか、職員の労働環境をどのように改善するのか、二酸化炭素排出量削減方法等を紹介したい。
マイナス1℃の差が冷却時間短縮と
燃料の消費削減につながる
概要
企画長: 物流 サプライ・チェーン
場所:タイ、Wangnoi
塗装箇所:7.5mトラック屋根 プラネットスープラ ネオ(白)
目的:庫内温度を10℃に冷却するまでにかかる時間を計測
条件:荷台屋根部分に塗装したトラックと同車種の未塗装トラックを平行に設置
試験日程:2010年4月28日
-10:30~13:30 未冷却時温度の測定
-13:30~16:30 10℃に冷却した際の燃料消費を測定
プラネットスープラ塗装後と
未塗装時の庫内温度測定結果
荷台屋根 | 塗装後 | 未塗装 | 温度差 |
最小 | 40.5℃ | 44.5℃ | -4.0℃ |
最大 | 56.0℃ | 67.0℃ | -11.0℃ |
庫内天井 | 塗装後 | 未塗装 | 温度差 |
最小 | 30.0℃ | 33.0℃ | -3.0℃ |
最大 | 33.0℃ | 38.0℃ | -5.0℃ |
庫内 | 塗装後 | 未塗装 | 温度差 |
最小 | 29.8℃ | 33.3℃ | -3.5℃ |
最大 | 32.0℃ | 37.0℃ | -5.0℃ |
10:30から13:30の塗装済トラックと未塗装トラックの温度
プラネットスープラネオはトラック庫内を冷却後も保ち続け、
太陽による蓄熱を予防していることが分かる。
5℃ごとのトラックの冷却時間と経過
冷却時間(分) | 使用燃料削減結果 | |||
温度(℃) | 塗装済 | 未塗装 | 時間(分) | 燃料削減率 |
30.8 ~ 25.8 | 00:06 | 00:10 | 00:04 | 40% |
25.8 ~ 20.8 | 00:11 | 00:16 | 00:05 | 31% |
20.8 ~ 15.8 | 00:24 | 00:33 | 00:09 | 27% |
15.8 ~ 10.8 | 00:57 | 01:10 | 00:13 | 19% |
40フィートトレーラーへのプラネットスープラネオ塗装の様子
1℃低下させる毎に、冷却時間と燃料消費料が発生する。
プラネットスープラで塗装されたトラックは、太陽光から保護され、屋根に蓄積される熱の減少と庫内を冷却する装置の稼働率を下げることができ、結果として燃料消費を削減することができた。